chicago tribune tower



●シカゴトリビューンタワー
Chicago Tribune Tower



 トリビューン・タワーはシカゴリバーの直ぐ北、マグニフィセントマイルの南口にあたる所にあります。 ミシガン通りを挟んだリグリービルディングと共に、このタワーはシカゴ建築シンボルの一つで、そのゴシックなデザインは周りの近代的な建物と対照的にひと際ミシガン通りに映え、思わずこのタワーの華麗さに見入ってしまいます。

 高さが141メートル、階数が36、というトリビューンタワーは、シカゴトリビューン報道機関の本社になります。

 トリビューン社は1847年に創立し、6月10日に最初の新聞を発行して以来、単なる意見や文句を吐き出す新聞から、影響力のある報道機関へと著しく成長していきました。

 南北戦争の時には、トリビューン社のオーナーの一人、ジョセフ・メディルJoseph Medillが、リンカン大統領と奴隷解放運動をこの新聞を通じて強く援助したことで知られています。 またウオーターゲート事件においては、この新聞社は秘密のテープ録音の246,000文字すべてを紙面にし、大統領ニクソンの辞任を促しました。

 現在、トリビューン社は中西部で最大規模の報道機関で、シカゴトリビューンは、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどと並んでアメリカを代表する新聞です。 トリビューン社はシカゴの新聞だけでは留まらず、WGNラジオ放送とWGN‐TV(チャンネル9)番組、さらにはロスアンジェルスタイムズをも所有しています。 また人気のメイジャーリーグ、シカゴカブズもこの報道機関の下にあります。

 さらには、トリビューン社はどの報道社よりインターネットやウエブの分野において敏感で、トリビューンのウエブサイト (1995)はもちろん、イベント情報満載なメトロミックス(1996)そして シカゴスポーツ(1999)なども発展させました。



 さて、シカゴのランドマークとされているトリビューンタワー。 1922年に「世界で一番美しいオフィスビルディング」の概念を元に、建築デザイン設計公募を開催しました。 このコンペは、建築家はもちろん、いろんな分野からも評判になり世界各国から264の作品が応募されました。 

 その中から選ばれたのは建築家ジョン・ミード・ホーウェル( John Mead Howell )と、レイモンド・M・フッド( Raymond M. Hood )の二人でした。 なおレイモンド・フッドは、この後NYCのクライセラービルディングを設計することになります。

 このコンペにおけるホーウエルとフッドの勝因は、洗練されたゴシックデザインの美と、トリビューン社からの要求が満たされた事にありますが、この時期に建築設計の近代化を促すシカゴ学校が、強くトリビューンタワーのデザインを批判し大きな議論を呼びます。

 この近代化の傾向は、俗にインターナショナル・スタイルと呼ばれ、歴史的なヨーロッパの設計を嫌い、飾りを避け、最小限の実用性を追求したもので、実際にこのコンペ後に、この傾向は数々の高層ビルの設計に大きく貢献します。

 トリビューン・タワーの特徴は、 神秘的なゴシックデザインで、これはフランスのルーアン大聖堂でのバタータワーをモデルにし、最上部には.蝙蝠が描かれた8つの飛控えや空想的な怪物にみたてた雨水のゲート、さらにはスパイローなどが設けられます。



 外壁にはピラミッド、ベルリンの壁、アラモ、月、タジマハルなど有名な場所や建造物からの破片が埋めつけてあることもこのタワーの特色であり、またロビーには報道社会で名声をあげた数々の報道人の言葉が刻まれています。 

 路上を歩きながら、トリビューンタワーの建築の美を堪能することができますが、中に入ってトリビューン報道機関の軌跡を追うことで、さらにこのタワーへの関心が高まります。


●豆知識


 トリビューンタワーのドアのストーン・スクリーンには、たくさんのイソップ童話のキャラクターが描かれています。 これはタワーが建築された当時、教訓を示すために描かれたもので、建築家のフッドとホーウェルもイソップのキャラにみたてて描かれています。 フッドはロビン・フッド、そしてホーウェルはロビンフッドのペット、ホーウェル犬 (ホーウェルは犬の種類)

 トリビューンタワーの最上階のオフィスには秘密の抜け道がいくつか設けれています。



 WGNラジオ放送のスタジオはタワーの南のコナーに設置されていて、路上のショーウインドウからライブの放送を見ることができます。

 新聞はよく間違えた記事を載せてしまいますが、シカゴトリビューンが1948年の大統領選挙で勝敗を間違えてしまったことは特に有名です。 当時トリビューン社はストライクの最中で、共和党びいきのトリビューン社は、選挙日翌日に民主党のトルーマンが勝利をおさめたの確認せず、誤って「ディウェイ、トルーマンを負かす」と、ヘッドラインに大きく刷ってしまいました。



●スケジュール


●シカゴトリビューンタワー
Chicago Tribune Tower

435 N. Michigan Ave., Chicago
312-222-9100
月〜金曜 7:00am-5:30pm


ホーム | 初めての方へ | お問い合わせ | 投稿者&ライター募集中! | 規約と免責事項 | 会社概要

Copyright (c) 2005 US Shimbun Corporation. All Rights Reserved.