museum of contemporary art

●シカゴ現代美術館

 シカゴ現代美術館(MCA)は、ダウンタウンのマグニフィセント・マイルと呼ばれる豪華なショッピング通り、シカゴのトレードマークでもあるウオーター・タワーの1ブロック東にあります。この美術館はベルリンの有名建築家、ヨーゼフ・パウル・クライフスのアメリカでの処女作です。

 美術館前に来ると、巨大なキュービックな建物が冷たい感じを与えますが、中に入ると一転し、光と多彩な暖かい色彩に彩られ、穏やかな雰囲気です。特に3階からの景色は、MCAにある彫刻の庭とミシガン湖が一望でき、その景色の美しさに見入ってしまうほどです。


 現代美術館の分野では、MCAはアメリカでも指折りの規模で、1945年以降に創作されたアートを対象に、絵画、彫刻、写真、ビデオ、フィルム、演劇など幅広く展示しています。

 シンディ・シャーマン、アンディー・ウォーホル・クレス・オルデンバーグなどのコレクションが常設展示してあり、特別展示会や公演会も積極的に開いています。森万里子、奈良美智.、杉本博司など、日本の芸術家の作品もMCAで展示されました。

 現代美術は分かりにくいという方のために、MCAでは積極的にツアーを企画しています。ギャラリー・トーク、キュリエーターツアー、プライベートツアー、フリーツアーなどから、現代美術の傾向やアーティストの事なども知ることができます。特にフリーツアーは比較的短く(約45分)、予約も要らず、月曜日の閉館日以外は毎日行っていますので参加してみてはどうでしょうか。詳しくはMCAホームページで。

 この美術館では300席に及ぶ劇場があり、音楽やダンスなども絶えず公演されています。シカゴ在留のジャズミュージシャン青木達幸やエイコ&コマなど日本のパフォーマンス・アーティストも公演されています。 



●歴史背景

 シカゴ現代美術館(MCA)は、1967年にシカゴ在住の現代美術の献身的なコレクターと、現代芸術に貢献するパトロンにより創設されました。創設された当時、MCAはドイツのクンストハレ美術館に習い、常設展示ではなく特別展示会を積極的に開いて、現代美術を広めていこうとしました。

 しかし1974年にはキュリエータのジョセフ・ランドフ・シャプリロ氏を主に常設展示にも目をむけ、コレクションの原則を1945年以降と定めてコレクションを広げていきます。またオンタリオ通りの小さなビルディングを購入し、展示会に力を上げていきます。

 その当時の展示会は、今に劣らず素晴らしいものでした。例えば、日本で青い傘のパブリック・アートで一躍名声をあげたクリスト、そのクリストがアメリカで初めての布でビルディングを包むバルリック・アートを企画したのはMCA(69)です。 ロバート・アーウィンの個人展(75)、今でこそ有名になったフリーダ・カーロのアメリカでの最初の個人展(78)は、この美術館によるものです。

 特別展示会の成功、コレクションの増加、そしてたくさんの人々の支持により、MCAは新しいロケーション地を探し、シカゴ通りにある古いビルディングを購入し完全改築をする企画をたてました。 そしてデザインには、ベルリンの建築家ヨーゼフ・パウル・クライフスが抜擢されました。

 ミース・ファン・デル・ローエや、フランク・ゲリーはじめ、さまざまな有名建築家の建物で埋まるシカゴの都市。 MCA設立の際には、アメリカの美術館で最大の4600万ドルが寄附されました。そして1996年の春、アルミニウムとライムストーンを用いられた現代美術館は開館しました。


●レストランとショッピング

 数あるシカゴの美術館や博物館、その中のレストランでどこが美味しいかと聞いたら、まずシカゴ近代美術館の「ポック」という答えが返ってくるでしょう。このレストラン「ポック」、実はシカゴのマグニフィセント・マイルという豪華なショッピングの通りに「ウルフギャング・ポック」という本店を持っていて、この美術館はその支店ということになっています。

 ポックはカフェテリア・スタイルのエクスプレス・カウンターとフルサービスの2つに分かれていて、値段は通常より少ししますが、アジアと地中海の風味を取りいえた独特の料理は、新鮮で美味しいと評判です。又、ここでの日曜日のブランチも大変な人気を集めているそうです。

 ショッピングですが、ここMCAでは2階にわたる大きな店があります。名前はカルチャーカウンターといい、展示会のカタログ、近代芸術に関わる書物、オリジナル・ジュエリーや珍しい小物などが豊富に取り寄せられています。なかでも奈良美智の灰皿や、キャラクター・グッズは人気だとか。このカルチャーカウンター店のグッズはシカゴ現代美術館のホームページからもネットで買うことができます。

●豆知識

 1996年の現在美術館の開館の際に、MCAは40時間持続のオープニング・セレブレィションを企画し、シカゴ中の話題になりました。また毎年、開館月の6月には“サマー・ソリシタス”という一晩中あけてのパーティとイベントが開かれます。

 創立した当時は力を入れていなかった美術コレクションも、現在では5600点以上の数になっています。コレクションの中には、森万里子、杉本博司、宮島達男、森村泰昌などの日本の芸術家の作品も含まれています。

 MCAでは多彩なプログラムを企画しています。中でも人気は、ファースト・フライディ・プログラム、毎月最初の金曜日の夕方、ライブ・ミュージックと食べ物や飲み物がでて、パーティをしながらアートを広めていくという企画で、ダウンタウンの人々には最適な交流の場になっています。時間は夕方6時から10時まで、チケットは$14ドル、アドバンスは$10ドル、詳しくはこちら、又は312.397.4010

Museum of Contemporary Art (MCA)

220 E. Chicago Avenue
Chicago, IL 60611
(312) 280-2660

●スケジュール

火曜日は   10 am to 8 pm
水曜日から日曜日   10 am to 5 pm
月曜日は   閉館
サンクスギビング、クリスマス、ニューイヤーデー 閉館 

●入館料

大人            10ドル
学生・シニア    6ドル
子供12歳以下 無料
火曜日の5時から8時までは無料
開館日には無料ツアーが有ります。


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