the harold washington library center




●ハロルド・ワシントン・ライブラリー

 シカゴ市は規模やサイズに対して敏感で、「大きなスケール」はこの都市にとってとても魅力的なものです。特に建築分野に関してはその傾向は強く、より高い、より壮大な建築物をこのメトロポリタンは好むようです。公共の建物や公園でもその傾向は随所にみられ、近年に完成されたミレニアムパークはその良い例でしょう。図書館に関しても同じことで、1991年に設立したハロルド・ワシントン・ライブラリーは全米で最大の敷地をもった図書館です。

 ハロルド・ワシントン・ライブラリーはダウンタウンループの少し西南寄り、ステイトとヴァンビューラン通りにあります。多くの人がこの建物を一目した時、「えっ、これが図書館?」と疑うくらいこの建物の規模の大きさに驚くようです。 

 この図書館の名前はシカゴ市で最初の黒人市長となったハロルド・ワシントンへの敬意を示したもので、図書館内には人種差別のことからワシントンの生い立ちや業績が説明され、数々の記念物やコレクションが展示されています。

 設計者は1988に行われたコンペにより選択され、最高賞に輝いたHammond, Beeby & Babkaがこの建物の設計を任命されました。 そして、3年後の1991年に世界最大規模の図書館が完成されたのです。

 ハロルド・ワシントン・ライブラリーは古代ギリシャとローマのデザインの要素を取り入れた殿堂風に構成されています。地盤の外壁は花崗岩を用い、古き時代を思わせる赤いレンガを外壁に使い、5階の高さに及ぶアーチを描いた巨大な窓を設置しました。この建物の設計は近代建築の傾向に反し相対的な構成を伴い古来北欧の伝統的なデザインを強調しています。

 この建物で一番に目を引くのは建物の上部の外壁に設置された装飾彫刻、コーニスという蛇腹,( 建物の軒や壁の最上部などに帯状に巡らした突出物)で、幅23メートル、高さ12メートルの巨大な蛇腹は世界においても指折りのサイズです。

 このコーニスはアルミニウムのシートを幾重にしも重ね溶接されて完成されたもので、知恵と成長の象徴である「ふくろう」と「さやえんどう」などが現され、図書館の本来の趣旨を浮き彫りにしています。また、それぞれの角のコーニスはオリジナルで多くの訪来者は建物の周りを往来し4つの角コーナーを見比べながら巡ります。

 インテリアは近代的な室内構成が取り入れられていて、室内は明るく、配置は整頓されていて、装飾は暖かい木質を持った楓が使用されシンプルに統一されています。1階から8階までは実用図書館として利用され、子供の読者部屋、ビジネス・テクノロジー、文学、歴史、社会政治、語学、芸術など8項目にわかれそれぞれの階を埋めていきます。 各階にはインターネットやCDモニター、オーディオルームなどの設備が行き届きたくさんの人に愛用されています。

 特に8階の芸術部門における音楽のセクションではジャズとブルースに関する資料は豊富で世界最大といわれています。またこの図書館は385席の設備があるコンサートホールや展示場も設けられています。

 この建物の最大のアトラクションといえば9階のウインターガーデンでしょう。壮大なスカイライトが設けられているこの室内ガーデンは、優しい日差しがこの部屋を包み、穏やかな雰囲気をかもしだします。 大きなオリーブの木が中央におかれ、多彩な植物で飾られたこのガーデンは読書で疲れた眼を休めるには最適な場所です。 また、地上から30.5メートルの高さにあるこの階の大きなガラス壁から外壁のコーニスをまじかに見ることができ、西南からの壮大なダウンタウン摩天楼の景色を楽しむこともできます。

 ハロルド・ワシントン・ライブラリーを訪れるにあったて、伝統的な欧州の建築スタイルの影響や、近代建築の要素が取り入れられていることを理解できます。しかし、それ以上にこの建物はシカゴに属する建物だとということが実感されます。

 ロビーに描かれたギリシャ神話の農業の女神ケレス、1909年シカゴ開発の先導者ダニエルバーハムの装飾、ジェイコブ・ローレンス作のハロルド・ワシントンの生涯を描いたモザイクなどから、この都市が貴重としている感慨、人物、事項などが所々に現れ、シカゴ独特のスタイルと雰囲気を肌身に感じることができるでしょう。



●豆知識

  • ハロルド・ワシントン・ライブラリーの面積は21、260 坪。 世界で一番広い図書館としてギネスブックに載ったそうです。
  • 2階にある子供部では、世界最大の子供の絵本のコレクションがあります。
  • 8階にある音楽部では世界で最大のジャズとブルースのコレクションがあり、その総合価値は100万ドル以上超えるそうです
  • 巨大なコーニスはイェール大学の教授Kent Bloomerのデザインによるもので、製作するのに100トンにわたるのアルミニウムのシートやプレイトを要しました。
  • メインの入り口の上にある一番大きなふくろうの高さは7メートルで、デザイン後、ドイツまで運ばれサンドキャストされたそうです。
  • ふくろうは合計で6体ありますが、それぞれ40から50の断片が溶接されてできています。
  • ハロルド・ワシントン・ライブラリーでは常時無料ツアーが行われています。 無料ツアーの予約は(312)747-4136です。

The Harold Washington Library Center
400 S. State Street
Chicago, IL 60605 

 (312) 747-4300

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