carbide and carbon building



●カーバイド&カーボンビル
Carbide and Carbon Building


Renovation という言葉がありますが、これは「修繕」という意味で、古くなったビルの重要な外壁や装飾を残しながら、修理や改善を進め、そのビルに新しい命を吹き込むことをいいます。 歴史的な建物が数多くあるシカゴでは、この数十年に多くの歴史的ビルが修繕を行いましたが、古いビルを革新させ、現在の状況に誂えることは難しいようです。

そんな中、シカゴ・ランドマークの一つとされているカーバイドとカーボンビルの修繕企画は見事に成功し、シカゴの建築業界で話題を呼びました。70年という長い年月の末、すっかり後退してしまったこのビルが大規模な修繕により、最も人気のある高級ホテルへと2004年に変身し、嘗ての華麗さと豪華さで知られたこのアール・デコ建築が、この革新によって生まれ変わったのです。

カーバイド&カーボンビルはダウンタウンの中心部、シカゴリバーの直ぐ南側のミシガン通りにあり、リグリービルやトリビューンタワーが川を隔て見ることができます。 高さ153メートルに及ぶこのビルはシカゴ先物取引所、333ミシガンと並ぶシカゴの代表するアール・デコの建物です。



設計者は1900年代におけるシカゴ市発展の先導者ダニエル・バーンハムの息子兄弟、ダニエルとハバート・バーンハムで、完成当時はオフィスビルとして1929年に建てられました。

この歴史的建物の特徴は外壁とアール・デコ独特の装飾でしょう。 特に外壁はこのビル独自のもので、ほとんどのアール・デコ建築物の外壁は明るい灰色のベッドフォード・ライムストーンを用いているのに対して、設計者バーンハム兄弟は黒御影石と深い緑のテラコッタを選択しました。

3階までの基盤の外壁には磨かれた黒御影石、そしてその上のビルの側面には黒に近い深い緑のテラコッタが使われていて、周りの建物に比べ一際存在感を増します。 また、側面には数々の金箔の彫刻がアクセントとして用いられ、アール・デコ特有の華麗さを強調します。 特にこのビルのトップの金箔によるデザインはこのスタイルを象徴する装飾で世界的に評判です。

2004年に修繕されたロビーは、一見現代風にはなっているものの、多くの装飾はそのままの形で残されていて、1929年完成当時のアール・デコの風潮を感じさせます。特にレース状の真鍮加工、ガラス装飾、繊細な銅装飾と黒いベルジャン大理石からは、時代を超えたアールデコ独特の華麗なスタイルに触れることができます。

このホテルを歩き巡ると、修繕したデザインが元来のアール・デコの魅力をさらに強調し、今日でも共鳴できるアール・デコの空間を創っています。 この蘇ったカーバイド&カーボンビル、俗にハードロック・ホテルを是非体験してみて下さい。



●豆知識
  • 強い外壁の色と金箔の装飾がNYCのthe Bryant Park Hotelにも使われているので、よくカーバイド&カーボンビルはこのNYCのビルと比較されます。
  • 噂によるとこのビルデングの発想はなんどシャンペンからだそうです。 パーティの会場でバーンハム兄弟が深緑のシャンペンボトルとコークに巻かれた金色のフォイルを見たときこのビルのアイデアが浮かんだそうです。
  • 修繕の際ハードロックホテルは南にある敷地を買収しこのビルの増築に設けました。
  • このホテルはコンサートやビジネスにくる多くのミュージシャンや俳優に利用されていて、ファンはセレブを一目見たさにこのホテルを往来することがよくあります。

Carbide and Carbon Building
Hard Rock Hotel
230 N Michigan Avenue
Chicago, Illinois


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