aon center



●イーオンセンター
Aon Center


 イーオンセンターはシアーズタワー、エンパイアスティトビルに続いてアメリカで3番目に高いビルですが、他の都市ではあまり知名度は高くありません。 しかし、ここシカゴでは親しまれている超高層ビルの一つで、ダウンタウン摩天楼を眺める際にシカゴアンはこの白く細長い長方形の箱のようなビルをつい探してしまいます。

 イーオンセンターはダウンタウンの北西、ミシガン湖を正面にしたイースト・ランドルフ通りにあります。 このビルからはミシガン湖、ミレニアムパーク、グランドパーク、ネイビーピア、マグニフィセント・マイル、そしてシカゴダウンタウンの摩天楼が一望できる格好な場所として知られています。

 このイーオンセンター、実は名前が変わってまだ数年しか経っていなく、多くの人はまだ、「ビッグ・スタン」という愛称を好んでいるようです。 その理由は完成した1973年にはこのビルはスタンダードオイル会社が所有していて「スタンダードオイルビル」と呼ばれていました。 そして、その当時の名前のスタンダードを人物名に変えて「スタン」というあだ名をもったのです。

 1998年にアモコ会社がこのビルを買収し、「アモコビル」と改名し、そして イーオン企業が2001年にこのビルを買収してから「イーオンセンター」と再び改名しました。 さらに、2003年にはWells Real Estate Investment Trust がこのビルを475百万ドルで買収し話題になりました。

 この様にビルの名前が3度も変わるということは、この規模の超高層にとって歴史上初めてのことで、シカゴ市民にとってこのビルはまだまだ「ビッグ・スタン」というあだ名の方が、愛着があるのかもしれません。

 このビルはPerkins & Will and Edward Stoneの設計によるもので、階の数は83、高さは346メートルと空に伸び、シンプルなデザインと白い大理石で垂直線さを強調した側面が特徴です。 また、地震や強風対処の為にV-字型をした筒状のスチールフレーム構造システムを世界で最初に試み、このVフレームにより主柱の曲げを最小限にしさらに空間を広げたことでも知られています。

 しかしながら、この建物の一番の話題はなんといってもこのビルが遭遇した大問題でしょう。 完成してから僅か数年後、このビルディングの外壁に使われたカーララという大理石のパネルに皹が入り、縮みはじます。 この大理石のパネルは設計者が依頼したものより薄く、シカゴの冬の厳しさとミシガン湖からの強風に耐えることができなかったのです。 時が経つにつれ、側面の大理石は悪化し断片が路上に落ちはじめてしまいます。

 その結果、このビルは1990年にすべての側面を取り替える作業を決行します。 4万3千に及ぶ大理石のパネルを一枚ずつ取り替えるこの作業は2年間の月日と8千万ドル費用がかかってしまいました。 ビルの創立建設費用の半分に値する額を要したこの大惨事は今でも語り草になっています。

 残念ながら、イーオンセンターはオフィスビルの為、一般の方々は観光目的でこのビルには入れません。 しかしながら、センターの入り口にあるプラザは歩くことができます。 このプラザには噴水や、Harry BertoiaによるSounding Sculpture 「響きの彫刻」が設けられ、風力により奏でる彫刻の音と、噴水の音がマッチしていて訪問者の憩いの場となっています。 またこのプラザから見上げるこの超高層ビルの壮大さは目を見張ります。



●豆知識 

  • シアーズが建てられるまでの73年から74年まで、シカゴで一番高いビルでした。
  • 1970年の建設開始の儀式では、ヘリコプターがビルのトップになるであろう346メートルまで舞い上がり、観客にこのビルの高さを披露しました。
  • この建物は地上83階のほかに地下も5階あります。
  • オリジナルの大理石はカーララという大理石でこれはマイケルアンジェロの有名な彫刻ディビッドに使われた同じ種類の大理石です。
  • この外された大理石カーララはなんと5900トンにも及びました。 この大理石の後始末はというとなかなか工夫を凝らしていて、記念の紙押さえ、トロフィーの台、他のビルの柱、州立大学のキャンパスの記念碑、そしてインディアナ州にあるアモコの精製所を取り囲んでいる壁など多様な方法で処理されました。


AON Center (Amoco Building)

200 E. Randolph
Chicago, IL 60601


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