世界最大の怪獣祭り G-FEST XXIII 開催
ローズモント市 7月15日〜17日 注目のイベントは16日土曜に



ウルトラマン放映開始50周年!日本の特撮を彩る豪華ゲストが参加
宝田明、古谷敏、桜井浩子、石井良和、寒河江弘、内野惣次郎ほか

 毎年7月にシカゴ市郊外のローズモント市で三日間開催される G-FEST (ジーフェス) は世界最大の日本の怪獣映画ファンの祭典。アメリカ、カナダから毎年2000人以上の熱心なファンが集い、昭和のゴジラ・ガメラ映画の上映はもちろん、ゲストによる講演とサイン会、特撮技術に関する研究発表、日本の映像文化をテーマにしたパネル・ディスカッション、怪獣着ぐるみパレード、書籍・DVD・フィギュアの販売が行われる。

 

Artwork by J. D. Lees
 目玉は豪華なゲスト陣で、開催23回目となる今年はウルトラマン放映開始50周年を記念し、ウルトラシリーズを制作する円谷プロダクションと怪獣映画の元祖『ゴジラ』(1954年) を製作した東宝の関係者が多く出席する。宝田明 (俳優) 、古谷敏 (俳優) 、桜井浩子 (女優) 、石井良和 (映画監督) 、 寒河江弘 (フィギュア造形作家) 、内野惣次郎 (プロデューサー) 、ロバート・スコット・フィールド Robert Scott Field (俳優) が日本から参加、アメリカからはリンダ・ミラー Linda Miller (元女優) 、カール・クレイグ Carl Craig (元俳優) 、オーガスト・ラゴーニ August Ragone (日本特撮史研究者) 、トニー・イサベラ Tony Isabella (アメリカン・コミック原作者) 、そしてカナダからは G-FEST の創設者 J. D. リーズ J. D. Lees。
 
◎期間
2016年7月15日(金)〜 17日(日)
15日 (金) 1〜 7 pm 、16日 (土) 9 am〜 5 pm 、17日 (日) 10 am〜 5 pm

◎注目イベント
7月15日(金)
2〜 3 pm 石井良和 トークショー
2〜 5 pm サイン会
7月16日(土)
9〜 10 am 宝田明 トークショー
10〜 11 am 古谷敏 トークショー
11 am〜 noon 寒河江弘 フィギュア制作 実演
noon〜 1 pm 桜井浩子 トークショー
1〜 5 pm サイン会
1〜 2 pm『ご当地怪獣』講演会(内野惣次郎と寒河江弘)
3〜 4 pm 寒河江弘 トークショー
4〜 5 pm 内野惣次郎 トークショー
7月17日(日)
10〜 11 am ロバート・スコット・フィールド トークショー
11 am〜 noon『キングコングの逆襲』同窓会 (宝田明とリンダ・ミラー)
2〜 5 pm サイン会

◎会場
Crowne Plaza Chicago O'Hare Hotel
5440 N. River Road, Rosemont, IL 60016
(847) 671 - 6350
http://www.crowneplazaohare.com

◎料金(1日券)
一般 $25 、6歳〜 15歳 $15 、5歳以下 無料。
注)サイン会は別のチケット (1枚 $10 から) が必要。支払い方法は現金のみ。
 ホテルの駐車料金は12時間 $ 5 。

◎公式サイト
G-FEST XXIII Convention
http://www.g-fan.com/html/gfest_xxiii/gfest_xxiii.php
Schedule
http://www.g-fan.com/html/gfest_xxiii/schedule_xxiii.php
Special Guests
http://www.g-fan.com/html/gfest_xxiii/guests_xxiii.php

<G-FEST XXIII ゲスト 12名>
 23回目を迎えた本年は、G-FEST 史上、最多のゲスト12名が参集する。

◎ 宝田 明 Akira Takarada
  現在も82歳でテレビや舞台で活躍する宝田明は、日本が世界に誇る大スターである。1954年に初めて主役を演じた『ゴジラ』で長身・美形の俳優として脚光を浴び、『放浪記』(1962年) 、『ミンボーの女』(1992年) 、『監督・ばんざい!』(2007年) など200本以上の映画に出演してきた。欧米では東宝の怪獣映画を通して知られる一方、流暢な中国語と英語を話して主演した『香港の夜』(1961年) など幾つもの香港映画が中国と東南アジアで大ヒット、国際的な俳優として地位を築く。
 1960年代は舞台に進出、『アニーよ銃を取れ』(1964年)『ファンタスティックス』(1971年) などで優れた歌と踊りを披露し、日本のミュージカル俳優の草分けとなった。近年は講演会も行い、1945年にソ連軍が侵攻して来た満州での凄惨な少年時代の体験をもとに平和の尊さを説いている。来月には東京でミュージカル『マリアと緑のプリンセス』の開幕を控えており、稽古の合間を縫っての G-FEST 参加は今年が3回目、素晴らしい講演会が期待される。(トークショーは16日午前9時、17日午前11時から。サイン会は16日午後1時から5時、17日午後2時から5時。)

◎ 古谷 敏 Satoshi "Bin" Furuya
 1966年、スーツアクターという言葉がなかった時代にウルトラマンの着ぐるみに入っていたのが古谷敏だ。当時23歳だった古谷は東宝所属の二枚目俳優。背が高く八頭身の抜群のスタイルを買われ、ウルトラマンをデザインした美術家の成田亨 (1929 - 2002) から依頼を受けた。テレビ映画『ウルトラマン』は大成功を収め、海外に輸出され、ゴジラとともに日本の映像文化を担うコンテンツの一部になった。
古谷が演じた初代ウルトラマンは手足が長く細身で、その優美さは歴代ウルトラヒーローのなかでも群を抜く。だが全身を圧迫する「スーツ」には窒息の危険がともない、正に命がけの撮影だったという。古谷は本格的なSFドラマとして不動の人気を誇る『ウルトラセブン』(1968年) のウルトラ警備備隊・アマギ隊員の役でも知られるが、当時の撮影を振り返った著書『ウルトラマンになった男』(2009年) はロングセラーである。G-FEST 参加は2回目、ファンの熱意に応えたものだ。(トークショーは16日午前10時から。サイン会は16日午後1時から5時、17日午後2時から5時。)

◎ 桜井 浩子 Hiroko Sakurai
 G-FEST に初めて出席する桜井浩子は特撮ヒロインの元祖である。『ウルトラマン』の科学特捜隊・フジ アキコ隊員、『ウルトラQ』(1966年) の毎日新報カメラマン・江戸川由里子の役では好奇心が強く、闊達な若い女性を演じ、人気を博した。ウルトラ関連の多くのテレビと映画に出演しており、現在は円谷プロ所属のプロデューサーという肩書も持つ。1994年に出版した著作『ウルトラマン青春期〜 フジ隊員の929日』は特撮番組のキャストによる回想記の先駆けで、2003年に『ウルトラマン創世記』、2011年には自伝『ヒロコ ウルトラの女神誕生物語』を上梓している。(トークショーは16日正午から。サイン会は16日午後1時から5時、17日午後2時から5時。)

◎ 石井 良和 Yoshikazu Ishii
 『ウルトラマンギンガ』(2013年) 、『ウルトラマンギンガ S』(2014年) など平成のテレビシリーズで監督を務めた石井良和は5回目の G-FEST 参加。『亡国のイージス』(2005年) 、『沈まぬ太陽』(2009年) など大作映画からビデオやコマーシャルまで多くの映像で特殊技術に関わっている。2006年に監督したアクション映画『クール・ディメンション Cool Dimension 』は日本、アメリカ、イギリス、香港、タイ、マレーシア、ポーランドでDVD化された。(トークショーは15日午後2時から。)

◎ 寒河江 弘 Hiroshi Sagae
 寒河江弘はフィギュア造形作家で、細部にわたるリアルな表現は国内外で高い評価を得ている。平成『ガメラ』シリーズ、『ゴジラ』シリーズで造型物やミニチュア模型を制作する一方、海洋堂やバンダイから発売される商品の原型を担当し、タレントなど実在の人物を象ったフィギュアを今まで200体以上手掛けてきた。2006年にはテレビ番組『 TV チャンピオン:フィギュア王選手権』で優勝し、一般に知られるところとなった。G-FEST には3回目の出席で、寒河江のモデル制作の実演には世代を超えたファンが集まり、手元を熱心に見つめている。(16日午前11時からフィギュア制作実演、午後1時から講演会、午後3時からトークショー。)

◎ 内野 惣次郎 Sojiro Uchino
 『ご当地怪獣』は日本で注目される地域興こし事業だ。その土地の名物や特色を反映した姿をしており、地域の象徴と守り神として開発されたキャラクターだ。鹿児島の焼き芋怪獣「イモラス」、和歌山の梅干し怪獣「ウメボーズ」など、分かりやすくインパクトが強い。これは内野惣次郎が発案したもので、怪獣のデザインを寒河江弘、設定を脚本家の村井さだゆきが行っている。G-FEST では内野が『ご当地怪獣』について講演する。(16日午後1時から講演会、午後4時からトークショー。)

◎ ロバート・スコット・フィールド Robert Scott Field
 大阪在住で流暢な関西弁を操るロバート・スコット・フィールドは『ゴジラ vs キングギドラ』(1991年) のアンドロイドM11役で知られ、時折り吉本新喜劇の舞台に立つほか大学などで教鞭をとる。G-FEST の講演会では日本人ゲストの逐次通訳を務めており、日本語のニュアンスをとらえユーモアを交えた見事な英語への通訳は、今や同イベントに欠かせないものだ。(トークショーは17日午前10時から。サイン会は16日午後1時から5時、17日午後2時から5時。)

◎ リンダ・ミラー Linda Miller
 1967年に日米合作で制作された『キングコングの逆襲 King Kong Escapes 』。放射性物質を巡って、狂気の科学者が操る巨大ロボットのメカニコング、それを阻止すべく国連とキングコング、原始怪獣ゴロザウルスが戦う娯楽大作だ。当時、日本でモデルとして活動していたリンダ・ミラーは、この作品で重要な役に抜擢され宝田明と共演したが、その後は芸能活動を中止した。今回は初めてG-FEST に参加、往年のファンの前に姿を現す。(トークショーは16日と17日ともに午前11時から。サイン会は16日午後1時から5時、17日午後2時から5時。)

◎ カール・クレイグ Carl Craig
 昨年50周年を迎えた大映の『ガメラ』シリーズは、東宝の『ゴジラ』シリーズと同じくケーブルテレビで頻繁に放映され、北米でも人気がある。『ガメラ対宇宙怪獣バイラス Gamera vs. Viras』(1968年) に日本在住の少年役で出演したカール・クレイグは、アメリカ帰国後メディアから離れて空軍のパイロットになった。当時の想い出を大切にしており、4回目となる G-FEST で特撮ファンと積極的に交流する。(トークショーは16日午後2時から。)

◎ オーガスト・ラゴーニ August Ragone
 昨年に続き出席するオーガスト・ラゴーニはサンフランシスコ在住の日本特撮史研究者。30年以上にわたり日本のSF映画、テレビ番組などに接しており、この分野の第一人者として知られている。日本の特撮テレビや映画がアメリカでDVD化される際にはライナーノートの執筆ほか、サブタイトルも監修することが多い。特撮の神様・円谷英二に関する著書『 Eiji Tsuburaya: Master of Monsters 』(2007年) が代表作。(トークショーは15日午後3時から。)

◎ トニー・イサベラ Tony Isabella
 アメリカン・コミック業界で40年以上活躍するトニー・イサベラ。マーべル・コミックでは作品の原作と編集を行い、DCコミックスでは同社初のアフリカ系スーパーヒーロー『ブラック・ライトニング Black Lightning 』を1977年に生み出したことで有名だ。評論家でもあり、業界誌にコラムを連載している。(トークショーは16日午後2時から。)

◎ J.D. リーズ J.D. Lees 
 G-FEST を創設したのはカナダ在住の高校教師 J.D. リーズ。子供の頃から熱心なゴジラ映画のファンだった同氏は1992年にゴジラファンのためのニュースレター G-FORCE (ジーフォース) を開始、同誌は1994年には季刊誌 G-FAN (ジーファン) となった。その夏、G-FAN に記事やイラストを寄稿していた約20人がシカゴ郊外で初めて顔を合わせ、そこから年次コンベンションが開かれるようになった。



           (文責:斉藤博子 Text by Hiroko Saito )




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