ベスト・ハンバーガー in シカゴ
                                             取材・文 小川美由紀

 「アメリカの食事はマズい」というのは、アメリカに住む多くの日本人の本音ではないだろうか。移民の国アメリカでは、世界中の料理がファースト・フードのチェーン店で大量生産されているため「アメリカ料理といえばジャンク・フード」という常識が根付いている。確かに、ハンバーガー、ホットドック、サンドウィッチにタコスにピザ…と、毎日3食ファースト・フードを食べていれば不満が出てくるのも無理はないだろう。たとえ日本を離れて暮らしていても、ニッポン人の心をホッとさせるのは手作りの和食というのは永遠に変わらない。      

 しかしせっかく外国に住む機会があるのだから、たまには美味しい「アメ食」に挑戦するのはいかがだろうか?郷に入っては郷に従え、である。「だけど、あんなマズいジャンク・フード食べられない」なんて言わないで。アメリカには、ジャンクフードとは呼べない美味しい食べ物が存在している。

 今回、ジャングル編集部ではファースト・フードのチェーン店とは一線を画する、本物のバーガーが味わえる店に焦点を当てて取材してきた。もし、今までチェーン店のバーガーしか食べた事が無いのなら、是非実際に店に足を運んでみて欲しい。「アメリカの食事も、悪くない」と気がつくはずだ。


シカゴで食べられる絶品のハンバーガー
上品なハンバーガーが好みならPark Grillへ

『Park Grill Burger』

価格 $10 フレンチフライ付き
サイズ 8オンス
肉 黒アンガス牛 100%
パン エッグ・ブリオッシュ、セサミ入り
中身 レタス・トマト・玉ねぎ・ピクルス・チーズ(アメリカン、チエダー、スイス、ブルー)

 Park Grill Burgerは、黒アンガス牛挽肉100パーセントという豪華なビーフをエッグ・ブリオッシュという柔らかいパンで挟んだバーガー。 シカゴ・トリビューン誌の行った統計でも堂々3位を受賞した有名なハンバーガーの一つだ。 一口食べると、肉の柔らかさにまずビックリする。 上品でまろやかな味が特徴で、グルメ通が満足すること間違いなし。 チーズも好みによって4種類のうちから選べる。 また、フレンチフライはホーム・メイドで、ポテトのホクホク感が絶品。 Park Grillはミシガン・アベニュー沿いのミレニアムパークに隣接しているので、休日の散歩がてら寄ってみては。



Park Grill
11 N. Michigan Ave.
Chicago, IL312-521-7275



Paradise Pup
1724 S. River Rd.
Des Plaines, IL 60018-2253
847-699-8590

これぞ男の味 Paradise Pupの炭火焼きバーガー
『Cheddar Burger』

価格 $3.79 フレンチフライ別売
サイズ 6オンス
肉 牛ひき肉
パン エッグ・ハーラ、セサミ入り
中身 レタス、トマト、マヨネーズ、ケチャップ、マスタード

 小さな店には客がごった返し、カウンターの中では男たちが炭火で肉を焼いている…そんな気取らないバーベキュー・スタイルがお好みなら、迷わずParadise Pupへ。 こんがり焼けたジューシーな肉とアツアツのチェダーチーズの王道の組み合わせがたまらない。 外がパリっとして中は柔らかいパンはあったようでなかった食感だ。


ボリューム・味・価格、言う事なし
『Mugnum’s Steak Burger』

価格 $6.95 フレンチフライ・コールスローサラダ付き
サイズ 8オンス
肉 アンガス牛100%
パン バター・ブレッド、セサミなし
中身 レタス、トマト、玉ねぎ、マッシュルーム

トータルに見て味・ボリューム・価格の評価が◎なのがMugnum’s SteakhouseのMugnum’s Steak Burger。ポテトもサラダも付いて$6.95なら、食べるしかない。 味の方も申し分なく、食べた瞬間ジュワっとする肉の食感がたまらない。 特徴は縦にボリュームのあるジューシーな肉とたっぷり入ったマッシュルーム。



Mugnum’s Steakhouse
1701 Golf Rd,
Rolling MeadowsIL 60008

847-952-8555



Bento Time
847 E.Algonquin Rd
Schaumburg, IL 60173
847-397-8185

日本が誇るTeriyakiバーガー
『Teriyaki Chicken Burger 』

価格 $4 フレンチフライ別売
サイズ 8オンス
肉 テリヤキ・チキン
パン セサミ入り
中身 トマト、レタス、玉ねぎ、マヨネーズ

 「Teriyaki」と言えば、アメリカでもすっかり御馴染みで、立派なアメリカン・フード。 テリヤキ味のチキンをパンに挟んだテリヤキ・バーガーは、日本とアメリカの「良いとこ取り」な一品だと言える。 牛挽肉のバーガーに飽きてきたら、是非テリヤキ・バーガーを試してみて。 日本人オーナーが経営するBento TimeのTeriyaki Chicken Burgerは甘辛いプリップリのチキンテリヤキが絶品。一口食べたら止まらなくなる。


韓国生まれのプルコギ・バーガー
『Teriyaki Sandwich』

価格 $4.70
サイズ8オンス
肉  牛薄切り肉
パン イタリアン
中身 玉ねぎ、レタス

こちらはTeriyakiという名前が付いているものの、韓国のプルコギをサンドウィッチにしたいわゆる焼肉バーガー。レタスのシャキシャキ感と甘辛いプルコギの組み合わせが絶妙。普通のハンバーガーは食べ飽きた人にオススメ。パンの歯ごたえはビックリするほど柔らかい。



Lee’s Burger Hut
1707 W.Golf Rd.
Mt.Prospect, IL 60056
847-437-3030

ハンバーガー・トリビア
実はアジアが発祥の地だった?!ハンバーガーの意外な歴史

 現代のハンバーガーは、もともとドイツ生まれの食べ物。「ハンバーガー」というのも、ドイツの港町ハンブルグ市に由来する名前だ。ドイツではロースト・ポークをパンの間に挟んだものがハンバーガーの主流だったが、実はひき肉を使ったハンバーガーの歴史は、意外にもモンゴルを中心にもっと古く始まった。

 北アジアの(現在のロシア東部にあたる)タタール地方は11世紀ごろに大きな勢力を持ち、ジンギスカンの支配下にあった場所で、騎馬民族が多く住んでいた。勇敢な騎馬兵だったタタール人が生み出したのが、タタール・ステーキという名前の料理。このタタール・ステーキこそが、ひき肉を使ったハンバーガーの始まりだと言われている。羊のけずり肉に塩・胡椒・玉ねぎの汁で味をつけ、馬の背と鞍の間に挟み走り回る事で肉を柔らかくこねさせたという。この料理法により、騎馬兵たちは食べ物を戦闘地へ運び込み、馬を下りることなく食事をする事が可能になった。

 その後タタール人がモスクワに侵略した際、タタール・ステーキはロシアに広まった。更に時を経て、18世紀ごろヨーロッパ中で貿易がさかんになると、ドイツの港町、ハンブルグの船乗りがロシアからタタール・ステーキを仕入れてきて、町中に広めたのという。たちまちタタール・ステーキは大人気になった。同時に、ドイツ人好みの味付けに改良され「ハンブルグ・ステーキ」と呼ばれるようになった。

 19世紀後半、ゴールドラッシュと共にドイツの移民たちがハンブルグ・ステーキをアメリカに持ち込み、いつしかパンに挟んで食べる現代のスタイルになり、アメリカ流「ハンバーガー」が生まれたのである。


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